しばらくです。いきなり本題に入ります。
たとえば、「有限会社 山田工務店」という会社があったとします。
いつも使う軽トラックがある。社用車なので、ドアに社名を書こう。会社の宣伝にもなるだろうというわけで、右側のドアに以下のように書きました。
店務工田山 (有)
進行方向から読むように書いているのですね。この問題については、村上春樹さんが「『うゆりづく』号の悲劇」というエッセイで論じています(『村上朝日堂の逆襲』新潮文庫に所収)。まさか絶版じゃないよな。
これは、ワゴン車の右側ドアです。先日、近くの病院の駐車場に止まっていました。
ーシクタ護介
ぐんじいら
る創・にもと・を顔笑
すごい。進行方向読みの三連発です。
マスクした部分には電話番号があって、左から記述してある。業種と会社名、キャッチフレーズは右から読んで欲しいが、電話番号は左から読んで電話してねというわけだ。脳が混乱しそうです。
先に例として挙げた「店務工田山 (有)」は、書き文字を想定しています。しかし上記「ぐんじいら」は、社名のロゴみたいなもんだから、文字の方向を変えるのはどうかと思います。こういう場合、デザイナーはデザイン料を倍取るんでしょうか。
左側のドアには、普通に読めるロゴがありました。それを見てやっと「ああ、『らいじんぐ』という介護タクシーの会社なのだ」と理解しました。
ではまた。
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